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英語育児の豆知識
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「インターナショナルプリスクール」の特徴とは?
子どもの将来の進路選択にも関わってくる?

2022年6月15日

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エイゴホイクパーク編集部

編集長

英語育児に役立つさまざまな情報を、幅広いトピックスでご紹介していきます♪

「子どもには、言語習得の黄金期と言われる幼児期に、英語を身につけさせてあげたい!」という親御さんが増えている昨今。英語保育を導入する保育園・幼稚園などを探していると、カタカナの施設名が多く並び、その名前の響きや見た目から「すごく英語保育に力を入れていそう!」という印象を受けることってありませんか?

中でも、「インターナショナルプリスクール」と書かれていると、よりグローバルな幼児英語教育を提供する施設というイメージが浮かぶのではないでしょうか。でも実は、インターナショナルプリスクールには、他の英語教育を導入する保育園や幼稚園、プリスクールとは、とても大きな違いがあるのです。そこで今回は、「インターナショナルスクール」との関連も含めてご紹介していきたいと思います。

「インターナショナルプリスクール」とは?

「インターナショナルプリスクール」には厳密な定義がないため、実は英語保育を行う様々な施設で広くこの呼称が使われています。大まかにわけると、

①初等部・中等部・高等部のあるインターナショナルスクールの付属幼稚園

②以前別のコラムでご紹介した「プリスクール」と同様の施設

③英語保育を導入する保育園・幼稚園

といった3パターンが混在しているので、名前や表記だけで判断せず、しっかりと施設ごとに詳細情報を確認することをおすすめします。

そんな中、一般的には、インターナショナルプリスクールは「①初等部・中等部・高等部のあるインターナショナルスクールの付属幼稚園」を指していることが多いです。その場合、英語を母語としていたり、日本語や日本文化に慣れていない子どもを主な対象とした、英語で欧米式の生活をする保育施設と考えることができます。また、制度上の問題から自治体の認可を受けるのが難しいため、②のプリスクールと同様にほとんどが認可外となっています。

②の「プリスクール」とは、主に英語が母語ではない未就学児を対象に、英語で保育を行う保育施設のこと。詳細については、下記コラムでご紹介しています。

そもそも「インターナショナルスクール」ってどんなの? 日本人家庭の子どもも通えるの?

ここで気になるのは、日本語を母語とした日本人家庭の子どもでも、①のインターナショナルスクールの付属幼稚園に通うことはできるのか?という点ですよね。それについては、まず「インターナショナルスクールとは?」から説明していきます。

◆「インターナショナルスクール」とは?

そもそも「インターナショナルスクール」とは何かというと、ここにも厳密な定義はないのですが、その多くは「英語による欧米式の教育施設」となっています。(※1)

主に、訪日外国人家庭や、国際結婚家庭、海外生活を経て日本に帰国した家庭の子どもなど、英語を母語としたり、日本語や日本文化に慣れていない子どもたちを対象としています。そのため、これから英語を学ぶのではなく、すでに身についている英語を使って授業を受けていく学校と言えます。

入学規定はスクールにより異なりますが、実際インターナショナルスクールには、海外生活経験のない日本語が母語である子どもも多く通っているそうです。ただその場合でも、英語で授業を受けていくために、入学前にある程度の英語力を身につけておく必要があります。

(※1:厳密な定義がないことから、これから英語学習を始める日本人家庭の子どもを対象とした保育施設でも、「インターナショナルスクール」と名乗っている場合があります。)

◆では、①のインターナショナルスクールの付属幼稚園では?

こうしたインターナショナルスクールへの進学前の準備施設という側面もあるため、インターナショナルプリスクールの園児も、訪日外国人家庭や国際結婚家庭の英語を母語とした子どもや、海外生活を経験して英語や海外の文化になじんでいる日本人家庭の子どもであることが多いです。

しかし、こちらもインターナショナルスクール同様、海外経験なしで日本語が母語の子どもでも通っているケースはたくさんあるそう。ただし、入園する前にある程度の英語力を持っていることが求められるでしょう。

①のインターナショナルスクールの付属幼稚園と②のプリスクールの違いは?

インターナショナルスクールの概要をふまえた上で、①のインターナショナルスクールの付属幼稚園と、②のプリスクールとの大きな違いを整理してみましょう。

◆「対象としている子どもの層」が違う

①のインターナショナルスクールの付属幼稚園:
主に、英語を母語とする未就学児が対象(入園前にある程度の英語力が求められる)

②のプリスクール:
主に、日本語を母語とする未就学児が対象(これから英語学習を始める段階でもOK)

◆「卒園後の主な進路」が違う

①のインターナショナルスクールの付属幼稚園:
インターナショナルスクールの初等部と連携したカリキュラムになっていることが多く、卒園後はそのままインターナショナルスクールの初等部へ内部進学するケースが多いとのこと。もちろん、内部進学しないことも可能です。

②のプリスクール:
プリスクールは、英語で幼児教育を行い、専門的なカリキュラムも充実しており、受験対策なども組み込まれている場合があります。卒園後の進学先としては、義務教育校である公立の小学校のほか、国公私立小学校(受験あり)のケースも多いそうです。

多くのインターナショナルスクールは、日本の義務教育校としては認可されていない?

幼児期に英語を身につけられたなら、その英語力をもっと伸ばしてあげるためにも、インターナショナルスクールへの進学も検討してみようかなという親御さんに、知っておいていただきたい大事な事項があります。

その留意ポイントとは、多くのインターナショナルスクールは日本の義務教育校としては認可されていないということ。

つまり、インターナショナルスクールに進学すると、そこから義務教育校へ進路変更することは難しく、高等部まで一貫してインター系のスクールに通い続けるケースが多くなります。学費も一般的に年間200万円以上となっているため、インターナショナルスクールへの進学にはそれなりの大きな覚悟と準備が必要なのです。

そのようなこともあり、インターナショナルスクールへの進学はしないけれど、義務教育に入る前の時期だけでも、インター系ならではのグローバルな英語体験をさせてあげたいというご家庭も多く、「①のインターナショナルスクールの付属幼稚園(インターナショナルプリスクール)」への人気が高まっているようです。

①のインターナショナルプリスクールでは、就学前のよりグローバルなインター系ならではの英語体験が可能。Conclusion

幼児期からの英語学習には、英語力だけでなく、異文化や多様性を受容するこころの土台が育めるというメリットもあります。②のプリスクールや③の英語保育を導入する保育園・幼稚園でもここに力を入れているところは多いですが、対象としている子どもの層にも見られるように、①のインターナショナルスクールの付属幼稚園では、より多国籍な環境で海外の多様な文化にも日々触れていくことができます。お友達やその家族とのコミュニケーションの中で、生きた英語のシャワーをたっぷりと浴びながら、異文化や多様性への寛容性がより自然なかたちで深まっていくでしょう。

ほとんどの「インターナショナルスクール」は日本の義務教育校として認められていないこともあり、就学前の幼児期だけでも、インター系ならではのグローバルな英語体験をさせてあげたいというご家庭にとっては、①のインターナショナルスクールの付属幼稚園はとても理想的な環境かもしれませんね。

子どもの将来の進路についても考えながら、ご家庭の方針や子どもとの相性も加味して、我が家に一番合う幼児英語教育の選択肢をじっくり検討していきましょう。

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